最近、業務での「ちょっとした手間」をChatGPTなどの生成AIに任せてみるケースが増えています。特に、プログラムをテストするときって、テストデータを作成するのが地味に面倒ですよね。今回は、ChatGPTを使ってテスト用のデータを自動生成し、効率化するアイデアをご紹介します。
- 1. なぜChatGPTでテストデータ作成?
- 2. プログラムテスト用データの例
- 3. Excel等の表ツール用テストデータの例
- 4. 他のアイディア
- 5. さらに踏み込んだテストデータ作成アイディア
- まとめ
- 次のステップへ:あなたの可能性を広げる
1. なぜChatGPTでテストデータ作成?
プログラムのテストや業務用ツールの検証では、多種多様なデータを素早く用意できるかがポイント。
たとえば、
- 新しく開発中の顧客管理システムをテストするため、数百人分のダミー顧客データが必要
- 分析用スプレッドシートで、売上実績や在庫データなどのテスト値が欲しい
- エラー処理を試すために、特殊文字や異常値を含む入力データを作成したい
こうしたとき、ChatGPTに「架空の顧客リストをランダムに生成して」「Excelで使える形式のサンプルデータを作って」と頼むと、面倒な手作業を短縮できます。
2. プログラムテスト用データの例
たとえば、Webアプリケーションの動作テスト用に、ChatGPTに以下のように指示してみます。
プロンプト例:
「20人分の架空の顧客データを表形式で作成してください。
カラムはID,氏名,年齢,住所,メールアドレス。IDは一意、年齢は20〜60歳、メールアドレスは架空のドメインを使い、すべて日本人名でお願いします。」
ChatGPTは上記の条件に沿ったデータを返してくれます。このデータをコピペすれば、即座にテスト環境へ投入可能です。
もちろん多少の加工は必要な場合がありますが、ゼロから手打ちするより何倍も速くて簡単です。
3. Excel等の表ツール用テストデータの例
ExcelやGoogleスプレッドシートでの検証用に、売上データや在庫リストなどのサンプルをChatGPTにお願いすることもできます。
プロンプト例:
「Excelで使うためのテスト用売上データを、30行分作成してください。カラムは日付,商品名,売上数量,単価,担当営業。日付は2024年1月1日から1日ずつ加算、商品名は架空の商品名(例:‘カフェオレパック’)でバリエーション、担当営業は3名ほどの名前をランダムに振り分けてください。」
このような指示をすることで、ChatGPTはあらかじめ書式化されたデータを提案してくれます。
後はそれをコピーしてExcelに貼り付けるだけ。条件変更(例えば日付範囲を変える、商品の種類を増やす)もプロンプトを修正するだけでOK。
4. 他のアイディア
他にはこんなテストデータの作成もChatGPTにお願いすることもできます。
- APIレスポンス用のJSONデータ生成:テスト時にAPIからのレスポンスを模擬したJSONを簡単に生成させることが可能です。
- SQL INSERT文の自動生成:テスト用のINSERT文をChatGPTに書いてもらって、テストDBへの投入をラクに。
5. さらに踏み込んだテストデータ作成アイディア
ここからは、よりバリエーション豊かなテストデータ作成のためのアイディアを紹介します。ChatGPTなら、条件追加も簡単なので、ぜひ試してみてください。
- 異常値・境界値メインのデータ作成
年齢に0歳や負数、非常識な文字列を混ぜたり、特殊文字(ß、ñ、€、絵文字)を投入することで、想定外の入力への耐性をチェック。 - 国際化・多言語対応テストデータ
ユーザー名や住所を英語、中国語、アラビア語など多言語で生成して、国際化対応をテストできます。 - 日付・時刻のバリエーション
過去や未来の日付、タイムゾーンを変えた日時データ、サマータイム切り替え時期などを用いて、時間関連処理の安定性を検証。 - 参照整合性テスト用データ
存在しないIDを参照したり、重複データを入れたりすることで、外部キー制約や重複チェック機能を確かめることが可能。 - ストーリー仕立てのデータ
一連のシナリオ(顧客が購入→返品→クレーム処理など)の流れを表すデータで、複雑なビジネスロジックのテストを支援。 - ファイル名・拡張子のダミーデータ
ファイルアップロード機能のテストには、様々な拡張子(.jpg、.pdf、.exe)や想定外文字を含むファイル名リストを生成。 - ログ形式やAPIレスポンスデータ
JSON/XML形式のAPIレスポンス、アクセスログやサーバーログのダミーデータを用意して、ログ分析機能のテストにも活用。 - 大量データでのパフォーマンステスト
同様のパターンで数万件単位のデータを生成させ、パフォーマンスや負荷テストを実施。ChatGPTは枚数変更や条件変更もプロンプト編集だけで対応可能。
まとめ
ChatGPTを使えば、これまで手作業で頑張っていたテストデータ作成がサクッと終わり、より重要な検証や改善に時間を割くことができます。今回ご紹介したアイディアを活用して、ぜひ日々の業務を効率化してくださいね!
次のステップへ:あなたの可能性を広げる
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