web制作の見積もり作業を行う上で気を付けたいこと

web制作を仕事として行う上で大切な作業のひとつ「見積もり作業」について書いてみようと思います。

弊社はweb制作の事業を行って16年目になるのですが、その間なんどもこの見積もり作業を行ってきました。
当たり前のことなんですが、甘くみていると制作作業がスムーズに進まない原因にもなりますし、依頼をしてくださったお客様とトラブルなんてことにもなりかねませんので、とても重要な作業だと思っています。

見積もりを行う上で自分が大切にしていること、気を付けていることがいくつかあります。

  • 依頼内容を確認する
  • 作業範囲を確認する
  • 公開時期について確認する
  • 公開予定の環境を確認する
  • 保守について確認する

依頼内容を把握する

見積もり項目を出すために必要な作業ですね。

特に要件定義前の概算見積もりが欲しいなんて時に概算だからと手を抜かず、できる限りわかる範囲で見積もりを出すことは大切だと思っています。


作業の依頼をいただく際の内容はいろいろです。
ざっくりこういったサイトを作りたいと依頼をいただく場合もあれば、細かくコンテンツや機能まで指示に落とし込んで依頼をいただくこともあります。

ざっくりとした依頼の場合、どんなサイトにしたいのか、そのサイトでの目標とか今後の展望などもうかがっておきたいですね。

そのうえでそのサイトを実現するためにはこういったことが必要になるということを説明したうえで、こちらで対応する作業を決めていきます。

依頼内容がはっきりしてない場合は、見積もりもざっくりとした内容でよいということも多いので、どの程度の見積もりが必要なのかによって作業項目の粒度を決めていきたいですね。

細かくコンテンツの内容や機能などが要望としてある場合は、その一つ一つの内容についてしっかりと理解を深めましょう。
細かく指示があるからその内容を鵜呑みに見積もりを行ってしまうと、思わぬ落とし穴が潜んでいる場合もあります。

別にお客様が意図してそういった落とし穴を用意しているわけではなく、
お客様が把握しきれてない必要な作業があってその作業を実現するためには別途見積もり項目を立てなければならないということもあります。
一つ一つの作業内容を実現するために何が必要なのかを頭の中で組み立て、お客様とこちら側に認識の差がないようにします。

この「認識の差がない」ということが重要ですね。

基本的に概算見積もりの後に、お客様が業者選定をされて、正式発注の後に要件定義を行って詳細見積もりとなるわけですが、そこにあまりにも大きな金額の差が出てしまっては、お客様はそれは聞いてなかったとなってしまうでしょう。

作業範囲を確認する

これも見積もり項目を決めるために必要な内容ですね。
制作の進行作業から要件定義やドキュメントの作成、デザインは必要なのか?
納品時にはサーバーへアップロードをすればよいのか、それともデータにしてお渡しするのか?

お客様はそういったことを把握してない場合もあるので、
こちらからしっかりと作業内容を確認することが大切です。

公開時期について確認する

そもそも作業を受けられるかどうかにも関わってくることですが、お客様が要望されている公開時期についての確認も大切です。
急げば間に合うのか、ゆったりと作業の時間が取れるのかにもよって作業項目の整理が必要になる可能性があるからです。

公開予定の環境を確認する

webサイトを公開するサーバーがどういったものなのか、webアプリケーションの場合は仕様する言語が利用できるのか、またその言語のバージョンなど一通りの情報確認が必要です。
もし制作しようとしている納品物が動作しない環境の場合は、別途新規にサーバーを契約していただくとかサーバーのバージョンアップなどが必要になります。
環境回りについても作業になるのか、ご相談ベースなのか、その辺も判断して見積もりに取り込みます。

またテスト環境についても大切です。
制作したサイトやプログラムなどを公開する前に確認いただくための環境です。
新規で公開するものでサーバーも新規であれば、公開当初はテスト環境の用意は必要ないですが、
運用を続くけていく上で必要になるので、その辺もきっちりとお伝えしておくのがいいと思います。

現在運用中のサーバーで確認作業をするための環境がない場合は、こちらで別途サーバーを用意して確認いただくなんてこともあると思います。
なので、環境の確認も大切です。

保守について確認する

webサイトやwebアプリケーションは公開したらおしまいではないですよね。
なので、保守の重要性はお伝えしつつ、保守が必要かどうかも事前に確認します。

弊社では保守は見積もりに含めず別途提案をするようにしています。

ここに書き出した内容は基本的なことです。
これ以外にもお客様によっては別途確認が必要なことや、提案につながることもあったりします。

見積もりのやり方次第ではお客様への印象も変わってくると思います。
見積もり作業は大事な作業ですね。