【Web制作初心者向け】HTML/CSSコーディングはAIに聞こう!学習が加速する質問術5選

Web制作を始めたばかりで、HTMLやCSSのコーディングで「どう書けばいいんだろう…」「エラーが解決できない…」と手が止まってしまうことはありませんか?かつては「ググり力」、つまり検索エンジンで的確な情報を見つけ出す能力が重要でしたが、今はAIに質問することで、もっと効率的に学習を進められる時代になりました。例えば、ChatGPTやGemini、GitHub Copilotといった対話型AIやコーディング支援AIをうまく活用すれば、Web制作のスキルアップが加速します。

この記事では、Web制作初心者の方がAIを使ってHTML/CSSの疑問を解決し、コーディング学習をスムーズに進めるための具体的な「質問術」を5つの事例とともにご紹介します。「AIにどう聞けば欲しい答えが返ってくるの?」という疑問にもお答えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

AIへの効果的な質問術:「具体的」こそがWeb制作学習を加速させるカギ

AIは非常に賢いですが、私たちが何に困っていて、何を実現したいのかを正確に理解できなければ、最適な答えを返すことはできません。曖昧な質問ではなく、具体的な状況や目的を伝えるように心がけましょう。これは、検索エンジンで情報を探す際のコツと似ていますね。

例えば、単に「CSSが動きません」とAIに聞くのではなく、「HTMLの特定のdiv要素にCSSで背景色を指定しましたが、色が反映されません。原因として何が考えられますか?HTMLとCSSのコードは以下の通りです。」のように、具体的なコードや目指している表示、現在の状況を添えて質問する方が、より的確なアドバイスを得やすく、結果としてWeb制作の学習が加速します。

HTML/CSS初心者の疑問をAIで解決!具体的な質問事例5選

それでは、Web制作初心者がHTMLとCSSのコーディングでよくつまずくポイントと、それをAIに質問して解決する具体的な事例を見ていきましょう。

事例1:CSSで要素を「上下左右中央」に配置したい!AIに聞くHTML/CSSレイアウト術

初心者がつまずくポイント:
Webページ制作において、要素の配置は基本でありながら、特に上下中央揃えは初心者にとって最初の壁となりがちです。text-align: center;は知っていても、ブロック要素を親要素の中で思い通りに配置するCSSの書き方に悩むことが多いでしょう。

AIへの具体的な質問例:

<div class="parent">
  <div class="child">中央に配置したい要素</div>
</div>

<style>
.parent {
  /* 親要素のスタイル */
}
.child {
  /* 子要素のスタイル */
}
</style>

期待されるAIの回答(例):

.parent {
  display: flex;
  justify-content: center; /* 水平方向の中央揃え */
  align-items: center;   /* 垂直方向の中央揃え */
  height: 300px; /* 例: 親要素の高さ */
  border: 1px solid #000;
}
.child {
  width: 100px;
  height: 100px;
  background-color: lightblue;
  text-align: center;
  line-height: 100px; /* 子要素内のテキスト上下中央 */
}

AI活用のポイント:
「どのように中央揃えしたいのか(Flexboxを使いたい、Gridを使いたいなど)」や、対象となるHTMLの構造を具体的に伝えることで、AIはより適切なコードを提案してくれます。また、「親要素の高さが指定されていない」など、初心者が陥りやすい関連注意点も教えてくれることがあります。

事例2:Flexboxでアイテムを「均等間隔」で横並びにするCSSをAIに質問!

初心者がつまずくポイント:
FlexboxはWeb制作で非常に強力なレイアウト機能ですが、justify-contentalign-itemsなどのプロパティが多く、それぞれの効果を理解して使いこなすのが最初は難しいかもしれません。「アイテムを横並びにして、間に均等なスペースを入れたい」といった具体的なレイアウトをCSSで実現する方法がすぐには思い浮かばないことがあります。

AIへの具体的な質問例:

<ul>
  <li>アイテム1</li>
  <li>アイテム2</li>
  <li>アイテム3</li>
  <li>アイテム4</li>
  <li>アイテム5</li>
</ul>

期待されるAIの回答(例):

ul {
  display: flex;
  justify-content: space-around; /* または space-between, space-evenly */
  flex-wrap: wrap; /* アイテムを折り返す */
  list-style: none; /* リストマーカーを非表示に */
  padding: 0;
  border: 1px solid gray; /* 分かりやすくするために枠線を追加 */
}

li {
  background-color: lightgreen;
  padding: 10px;
  margin: 5px; /* アイテム間のマージン */
  width: 100px; /* アイテムの幅 */
  text-align: center;
}

AI活用のポイント:
どのような振る舞い(折り返し、間隔の種類など)を期待するかを具体的に伝えることで、AIは適切なFlexboxのCSSプロパティとその値を提案してくれます。Web制作の効率が格段に上がります。

事例3:書いたはずのCSSが効かない!AIに聞くトラブルシューティング術

初心者がつまずくポイント:
HTMLにクラス名を指定し、CSSファイルにもスタイルを書いたはずなのに、なぜかスタイルが適用されないというのはWeb制作初心者が非常によく遭遇する問題です。原因はタイプミス、CSSセレクタの指定ミス、詳細度の問題など多岐にわたります。

AIへの具体的な質問例:

<div>
  <p class="text-normal">これは通常のテキストです。</p>
  <p class="text-important">このテキストを赤色にしたい。</p>
</div>

<style>
.text-normal {
  color: black;
}

/* 他のCSSで以下のような指定があるかもしれない */
/*
p {
  color: blue !important;
}
*/

.text-important {
  color: red; /* これが効かない */
}
</style>

期待されるAIの回答(例):

1. CSSファイルの読み込み忘れ・パスの間違い:
   HTMLファイルでCSSファイルを正しく読み込んでいるか確認してください。
2. セレクタのタイプミス:
   クラス名がHTMLとCSSで完全に一致しているか確認してください(大文字小文字も区別)。
3. CSSの詳細度(Specificity):
   他のルールに!importantやIDセレクタが付与されている場合、クラスセレクタよりも優先されます。
4. ブラウザキャッシュの問題:
   Ctrl/Cmd + Shift + Rでスーパーリロードを試してください。
5. CSS記述場所の確認:
   <style>タグが内にあるか、対象要素より前に読み込まれているかを確認しましょう。

AI活用のポイント:
問題が発生している具体的なHTMLとCSSのコードを提示し、「期待する表示」と「実際の表示」を伝えることで、AIは原因を推測しやすくなります。開発者ツールの使い方も合わせて聞いてみると、スキルアップにつながります。

事例4:スマホ対応!メディアクエリを使ったレスポンシブCSSをAIに教えてもらう

初心者がつまずくポイント:
PCでは綺麗に表示されていても、スマートフォンで見るとレイアウトが崩れてしまうことは多くの初心者が直面する課題です。特定の画面幅を境にCSSを切り替えるメディアクエリの書き方が分からないというケースが多いです。

AIへの具体的な質問例:

<div class="container">
  <aside class="sidebar">サイドバー</aside>
  <main class="content">メインコンテンツ</main>
</div>

<style>
.container {
  display: flex;
}
.sidebar {
  width: 30%;
}
.content {
  width: 70%;
}
</style>

期待されるAIの回答(例):

/* PC表示 */
.container {
  display: flex;
}
.sidebar {
  width: 30%;
}
.content {
  width: 70%;
}

/* メディアクエリ:768px以下 */
@media (max-width: 768px) {
  .container {
    flex-direction: column;
  }
  .sidebar,
  .content {
    width: 100%;
  }
}

AI活用のポイント:
「どの画面サイズで切り替えるか」「どのようにレイアウトを変えたいか」を具体的に伝えることが大切です。既存のCSS構造を示すと、AIはより的確な修正案を提案できます。

事例5:ブログ記事一覧みたいな「カード型UI」をHTML/CSSで!AIコーディング術

初心者がつまずくポイント:
画像、タイトル、短い説明文などがまとまったカード型UIは、ブログの一覧ページや商品リストなどでよく使われますが、要素の配置や枠線、影の付け方など、見栄え良く作るにはコツがいります。

AIへの具体的な質問例:
「HTMLとCSSを使って、シンプルなカード型UIを作成したいです。カードには、上部に画像、その下にタイトル(h3)、短い説明文(p)を表示し、カード全体に枠線と少しの影を付けたいです。Web制作初心者にも分かりやすい、基本的なHTML構造とCSSのコード例を教えてください。」

期待されるAIの回答(例):


<div class="card">
  <img src="image.jpg" alt="カード画像" class="card-image">
  <div class="card-content">
    <h3 class="card-title">カードのタイトル</h3>
    <p class="card-description">ここに短い説明文が入ります。</p>
  </div>
</div>

.card {
  width: 300px;
  border: 1px solid #ccc;
  border-radius: 8px;
  box-shadow: 2px 2px 8px rgba(0,0,0,0.1);
  overflow: hidden;
  margin: 15px;
  font-family: sans-serif;
}
.card-image {
  width: 100%;
  display: block;
}
.card-content {
  padding: 15px;
}
.card-title {
  font-size: 1.25em;
  margin: 0 0 10px;
}
.card-description {
  font-size: 0.9em;
  color: #555;
  line-height: 1.5;
  margin: 0;
}

AI活用のポイント:
「どのような情報をカードに含めたいか」「デザインのイメージ(シンプル、モダンなど)」を伝えることで、AIはより具体的な雛形を提案してくれます。カードを横並びにする方法なども追加で聞いてみましょう。

まとめ:AIを賢く使って、Web制作のスキルアップを加速しよう!

AIは、Web制作学習における強力なアシスタントになり得ます。時間をかけて検索していた情報や、解決に苦しんでいた疑問も、AIに具体的に質問することで素早く解決できます。

もちろん、AIの回答を鵜呑みにせず、自分で試し、なぜそうなるのかを理解することが大切です。最終的にコードを自分のものにするのは皆さん自身です。

しかし、AIを「質問の壁打ち相手」や「アイデアの種」として活用することで、HTMLやCSSの学習効率は飛躍的に向上します。ぜひ、この記事で紹介した質問術を実践し、Web制作スキルを一気にレベルアップさせてください!

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