「コードを書くのは人、AIはあくまで補助役」——そんな常識が、ここ数年でガラリと変わりました。2025年5月のリリースでOpenAI Codexは“AI エンジニアリング・エージェント”へと進化し、ChatGPT からワンクリックで呼び出せる“開発チームの一員”になっています。従来の「コード提案」レベルを超え、コード作成 → テスト実行 → PR 提出までこなす姿は、まさに次世代のペアプログラミングの相棒。今回は “導入編” として、
1. Codex とは何か
2. どうやって使い始めるのか
を中心に、最短ルートで試せる手順をまとめました。
Codexとは
OpenAI Codexは、リポジトリを丸ごとクローンした隔離コンテナ内でテスト・リファクタリング・PR作成まで自動化するAIエージェントです。チャット欄から自然言語でタスクを投げるだけで、8〜10分後には差分(diff)と実行ログが返ってきます。使い方の要点は次のとおりです。
動作フロー(ざっくり 4 ステップ)
1.タスク送信
chatgpt.com/codex でリポジトリとブランチを選択し、プロンプトを入力。
2.コンテナ起動
ベースイメージから Docker コンテナを立ち上げ、指定ブランチをクローン。ネットワークは遮断されるため、依存追加は不可。
3.ループ実行
エージェントがシェルコマンドを実行し、コードを書き換えてテスト/リンタを回す。AGENTS.md に定義したコマンドも尊重。
4.結果提示
通過すれば diff とログを提示。ワンクリックで PR を作成し、追加修正はフォローアップ指示で再実行。
これらをCodexが淡々とこなしてくれるので、あなたは次のプランを考えるか、コーヒー飲んで待つだけ
2つのモードでタスクを送信
Ask モード
主な用途:ブレスト、コード監査、アーキテクチャ Q&A
ポイント:読み取り専用クローンで高速起動。コードは変更なし
※日本語UIだと「確認を求める」ボタン
Code モード
主な用途:リファクタリング、テスト生成、バグ修正
ポイント:書き込み可能環境で実際にコードを改変し、PR を下書きします。
※日本語UIだと「コード」ボタン
Ask モードの例
- リファクタリング提案:auth.js を分割するベストプラクティスを教えて
- アーキテクチャ把握:リクエスト〜DB までのフローを mermaid で図示して
Code モードの例
- 脆弱性修正:parser.c のメモリ安全性バグを見つけてパッチを当てて
- テスト追加:この PR の変更箇所に単体テストを生成して
- UI リグレッション修正:オンボーディング・モーダルを中央配置に戻して
ひとこと
Askは相談役、Codeは実働部隊。まずAskで方針を聞き、確信が持てたらCodeに渡して実装──という流れが失敗しにくくおすすめです。
CodexとGithubを接続してセットアップ
1. ChatGPTのサイドバーから「Codex」をクリック

「開始」をクリック
※初回にQRコードで認証を求められる場合もあるみたい(僕はなかった)
2. Codex初期表示画面

「続行する」をクリック
3. Githubと接続

接続を許可するリポジトリを選択

「Install & Authorize」クリックでGithub側の作業は完了
4. Codexで作業環境作成

Githubと接続しているアカウントとリポジトリが表示されるので、作業環境に利用するリポジトリを選択して「環境を作成する」ボタンをクリック
5. データコントロールを設定

Codexとのやり取りをモデルの学習に利用するか聞かれるので、必要に応じて設定しましょう。デフォルトでは許可しない状態になっています。
「続行する」をクリックでセットアップは完了です。
6. セットアップ完了後初期画面

Codexのセットアップ完了後に手始めにって感じで提案してくるタスクです。リポジトリが空だとエラーになるだけです。
7. ここからあなたのアイディアを作成していきます

まとめ
- UI だけで 5 分完結。 ChatGPT のサイドバーからリポジトリを選び、プロンプトを送るだけで Codex が “隔離コンテナ” を立ち上げ、テスト・リファクタ・PR まで自動化。
- Ask は相談役、Code は実働部隊。 まず Ask モードで方針を固め、確信が持てたら Code モードで実装——この 2 段ロケットが失敗知らずの黄金パターン。
- まずは小規模リポで試走しよう。 規模が小さいほどフィードバックが速く、学習コストも最小限。動く様子を見ると “AI インターン” の凄みが体感できます。
次の一歩
小さなプロジェクトを作成して、実際にプログラミングをしていきたいと思います。
「AI がコードを書く」時代から、「AI と一緒に開発する」時代へ。この記事があなたの最初の扉になれば嬉しいです。試してみたら、ぜひ感想をシェアしてくださいね!
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